増田は生涯に単著5冊、共著4冊、共訳1冊、計10冊を世に出しました。
増田が研究者として育った、気象特に数値予報に関する書籍群3冊がまず執筆されました。そして水爆実験による大規模な地球環境破壊が急激な寒冷化をもたらすことを、「核の冬」(カールセーガン)に先立って論文発表しています。その成果をまとめた2冊が続きます。
偶然の機会に広島被爆者から黒い雨問題について厳しく批判されたことを受けて、黒い雨問題の解明に没頭することとなりました。この問題が2冊にまとめられています。
黒い雨と並行して地球環境問題、そして温暖化の基本理論の構築に取り組み3冊にまとめられました。
増田本人としてはまだまだやり残したことが多数あったに違いありませんが、ここにはこれら10冊を紹介いたします。
| No | 書名 | 著者 | 出版社 | 発行年 |
| 1 | 気象学講座〈第11巻〉台風論 | 共著 | 地人書館 | 1956 |
| 2 | 数値予報-その理論と実際-気象学のプロムナード3 | 増田 | 東京堂出版 | 1981 |
| 3 | 気象と科学 | 増田 | 草友出版 | 1984 |
| 4 | 核の冬一核戦争と気象異変 | 増田 | 草友出版 | 1985 |
| 5 | 核の夜一科学者は警告する | 共訳 | 新日本出版 | 1986 |
| 6 | 地球環境が危ない | 共著 | 新日本新書 | 1990 |
| 7 | 地球の”さけび”が聞こえますか-環境破壊・その解決に向けて (シリーズ世界と日本21) | 増田 | 学習の友社 | 1993 |
| 8 | 共同研究 広島・長崎原爆被害の実相 | 共著 | 新日本出版社 | 1999 |
| 9 | 地球温暖化を理解するための異常気象学入門 | 増田 | 日刊工業新聞社 | 2010 |
| 10 | 原爆「黒い雨」訴訟 | 共著 | 本の泉社 | 2023 |
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