厚生労働省が2020年11月から始めた「黒い雨」検討会に、日本被団協は増田先生を推薦しました。検討会では、原爆由来の放射性物質を確認するため、気象や土壌の調査を行い、健康への影響が生じているかなどを検証しようという試みが、研究者による作業グループで行なわれたりしていました。
増田先生は、被爆者の残した手記を解析して被ばく実態を解明するように意見を述べました。この検討会は、数回会議が開かれましたが、会議直前に配布された多くの資料に目を通して、会議では一番に発言をされていました。真摯に穏やかに発言される増田先生に、委員のみなさんも一目置かれ、尊敬を集めていたように思います。検討会は、その後中断したまま今日に至っています。 また、先生が90歳の時に、私のすむ稲城市で増田雨域について講演をいただいたことがありますが、立ったままで1時間を超える講演をしてくださいました。そのことがきっかけで狛江市の平和のつどいの案内をしていただいたことを思いだしました。その後も元気に活躍されておりましたので、先生のように生きることができたらいいなと密かに思っていました。先生の長年にわたるご活躍に感謝を申し上げますとともにご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました。